iOSCueMolViewer
iOS版CueMol viewerについて¶
これは何?¶
iOSで動作するCueMolのモバイルデバイス版です. 以下のことが可能です.
- 右クリックによる原子名等の情報表示と,View 中心への移動
- Cameraに保存された視点,視方向への移動
- 各object, renderer毎の表示・非表示の変更
プレゼン・ディスカッション等のために, 構造を見る・見せることだけに特化しているため,上記以外の編集作業はできません.
基本的に,以下の流れで使用するものと考えていただければと思います.
- Desktop版CueMolでシーンを作成
- Mobile device用にpolygon数などを調節する(Light weight sceneを参照)
- QSLファイルに書き出す(Light weight sceneを参照)
- Deviceに転送
- iOS版CueMol viewerで表示
Install¶
Apple storeから無料でダウンロード・インストール可能です.
http://itunes.apple.com/us/app/cuemol/id496236710?ls=1&mt=8
使用方法¶
主にユーザインタフェイスは以下の3つからなります.
- File browser
- Molecular viewer
- Display panel
File browser¶
CueMol viewerで利用可能なファイル一覧が表示されます.
ファイル名の部分をタップすると,そのファイルが開かれ,Molecular viewerに移行します. (その際エラーが出ると,メッセージボックスが表示されFile browserに戻ってしまいます)
インストール時には,サンプルのqslファイルとPDBファイルが表示されていると思います.
Edit mode¶
右上のEditボタンを押すとedit modeになり,一覧からファイルを削除できるようになります. ただし,元々入っているsample file 2つと下記のiTunesを利用して転送したファイルは削除できません. (iTunesを利用して転送したファイルはiTunes側から削除できるとおもいます)
editが終了したら,再度右上のボタンを押してedit modeを終了させてください.
Settings¶
左上のギアアイコンをクリックすると設定画面が表示されます. 現在はバージョン情報などが表示されるだけであまり設定項目はないですが, 今後増えていくかもしれません.
Molecular viewer¶
文字通り,分子が表示される画面です.
以下の操作が可能になっています.
- Single finger scroll
- 画面が回転します(PC版のマウス左ボタンドラッグと同様)
- Double finger scroll
- 画面が平行移動します(PC版のマウス右ボタンドラッグと同様)
- Three finger scroll
- Slab depthが変化します(iPad/iPhoneの設定により,Three finger swipeを別の操作例えば画面ズーム等に割り当てていると動作しないようです)
- Pinch
- 画面のズームが変化
- Rotate
- 画面がZ軸(画面に垂直な方向)を軸に回転
- Double tap
- タップした位置に原子があるとメニューが表示される
- Long press
- 画面上方にメニューが表示される
Double tapメニュー¶
分子中の原子がある位置をダブルタップ(二回一本指で軽くタップする)すると,以下のようなメニューが表示されます
- 原子名
- 原子名が表示されます.選択しても何も起こりません
- Center here
- 文字通り,画面の中心がこの原子の位置に移動します
Long pressメニュー¶
Molecular viewerの中のどの部分でもよいので,Long press(長押し)すると,画面上方にメニューバーが表示されます. Back (iPhone)あるいはCueMol files (iPad)と書かれたボタンを押すと,File browserに戻ります. Displayと書かれたボタンを押すと,下記のDisplay panelが表示されます.
Display panel¶
CueMol PC版のSceneパネルに相当するものです.
Objects中の該当項目をクリックすると, シーン中のObject/Rendererの表示・非表示がトグルされます.
Camera中の該当項目をクリックすると,そのカメラに保存された視点に,Molecular viewerの視点が移動します. デフォルトでは__currentというカメラしかありませんが,これはqslシーンファイルがロードされたときに表示される設定になります(qslファイル参照). これを利用して複数の視点を切り替えて使用するには,前もってCueMol PC版でカメラに視点を保存しておく必要があります.
PCなどからのファイル転送¶
iOS版CueMolはviewerに特化しているため,表示させるシーンは前もってPCで作成しておき,下記の方法でiPhone/iPadに転送する必要があります.
iTunesを利用した方法¶
iTunesのファイル共有機能を使ってPCからデバイスにファイルを転送することができます.
http://support.apple.com/kb/HT4094?viewlocale=ja_JP
上記のリンク先のように,CueMolの書類としてqslあるいはpdbファイルを開き, 同期させるとデバイスにファイルが転送され,上記のFile browserに表示され開けるようになります.
Dropboxなどのストレージサービスを利用した方法¶
DropboxやSugar syncにqslやpdbファイルを放り込んでおけば,iPhone/iPad版DropboxやSugar syncで該当ファイルを開くと(いったんファイルが開けない旨が表示されますが)アプリを選ぶメニューが出てくるので, そこでCueMolを選択すれば,該当ファイルがCueMolでopenされます.
その他¶
他にsafariなどのウェブブラウザでもPDBやqslファイルへのリンクをクリックすると アプリを選ぶメニューが出てくるので, そこでCueMolを選択すれば,該当ファイルがCueMolでopenされると思います(多分・動作未確認)
QSLファイル以外の扱い¶
PDBファイル¶
一応PDBファイルを開くことができます.
ただし,限バージョンではデフォルトで表示されるsimple表示(線描)以外で表示することができません.
今後余裕があれば表示を作成・変更できる簡易UIを実装したいと考えています.