ColorSyntax
色の指定方法について¶
一般的に色の指定は,色指定widgetのGUIで行えますが(Documents/GUIのチュートリアル(CueMol2)/Step7), 以下のように,色指定widgetのテキストボックスに直接文字を入力して行うことも可能です.
HTML表記¶
HTMLやCSSで使用する#を用いた色の表記法と同じ.
6ケタ表記¶
#UVWXYZ
U-Zは0〜9の数字あるいはA〜Fのアルファベットとすると, UVが赤の強度 WXが緑の強度 YZが青の強度 を表す.
例¶
#1234AB
Red=0x12 (=18/255), Green=0x34 (=52/255), Blue=0xAB (=171/255)
#FFFFFF
Red=0xFF (=255/255), Green=0xFF (=255/255), Blue=0xFF (=255/255)で白色を表す.
3ケタ表記¶
#XYZ
Xは0〜9の数字あるいはA〜Fのアルファベット.#XXYYZZと等価
例¶
#CCC
Red=0xCC (=204/255), Green=0xCC (=204/255), Blue=0xCC (=204/255)で灰色を表す.
RGB表記¶
rgb(X,Y,Z)
X,Y,Zは0〜1の実数値. Xが赤の強度 Yが緑の強度 Zが青の強度 を表す.
例¶
rgb(1.0, 0.5, 0.5)
はピンク色になる.
透過度Alphaつき表記¶
rgba(X,Y,Z,W)
X,Y,Z,Wは0〜1の実数値. Wが不透明度を表す.0で完全に透明になる
HSB表記¶
hsb(X,Y,Z)
Xは0〜360の実数値で,色相を表す(0が赤で180が水色等). Y,Zは0〜1の実数値で,飽和度(saturation)と輝度(brightness)を表す.
透過度Alphaつき表記¶
hsba(X,Y,Z,W)
Wが不透明度を表す.0で完全に透明になる
名前表記¶
<_a-z0-1+-からなる文字列>
スタイルファイル中で定義されている色名で色を指定する.大文字小文字の区別はない. systemのdefault style fileでは,HTML/CSSで使用できるのと同種の色名が定義されている. http://www.w3.org/TR/css3-color/#svg-color
例¶
antiquewhite
"#faebd7"と同じ色になる.
分子色表記¶
$molcol
分子Rendererに関する色の指定の場合のみに使用可能. 対応する分子における色指定を参照するようになる. 詳しくはcuemol2/MolColor参照.
修飾子¶
以上の色指定の後ろにかっこ({})で指定する. 複数の修飾子を指定する場合はセミコロンで区切る.
<色指定>{<修飾子1>;<修飾子2>;...}
修飾子はキーと値からなる.
修飾子 := <キー> : <値>
キーには以下のようなものがある.キーの種類によって指定できる値の種類が決まっている.
- material
- 質感を指定する.値は質感を表す文字列.
- alpha
- 透過度を指定する.値は0〜1の実数値
- mod_h
- 色相の変化.値は任意の実数値.
- mod_s
- saturationの変化.値は任意の実数値.
- mod_b
- brightnessの変化.値は任意の実数値.
現在のところGUIからは指定できない. rgb表記,hsb表記,#表記,色名表記などいずれでも使用できるが, material以外は色名表記,分子色表記以外で使用するのはあまり意味がないかもしれない.
例¶
rgb(1,0,0){material: shadow; alpha: 0.5}
赤色に対し,materialをshadow(陰影付無のべた塗)に,透明度を0.5に変更したものを指定.
$molcol{mod_s: -0.2}
分子色に対し,saturation(1で原色,小さくなるほど白っぽくなる)を0.2減少させたものを指定. すなわち,分子側で指定した着色より,少々白っぽい色で着色されることになる.