Step5
モデルの表示を追加・削除¶
オブジェクトには,好きなだけレンダラーをアタッチすることが出来ます. 現在,オブジェクト"lysozyme"に接続されているレンダラーは "0"(タイプはsimple)だけです. 現在,lysozymeの残基63から73までが選択されていますが(されて無い場合は Step3を見て選択してください), ここで新たなレンダラーを追加してこの部分をballstickモデルで表示してみましょう.
ターゲットの分子オブジェクトを選択し(といってもこの場合lysozymeしかないが),下のRenederer作成ボタンを押すと,
下図のようなダイアログが表示されます((別にオブジェクトでなくレンダラーが選択されていても,その選択されているレンダラーがアタッチしているオブジェクトにレンダラーが追加されるようになっています)).
ファイルを読込んだ時に出てくるダイアログと似ていますが,Nameのところが 変更できなくなっています((CueMolでは読込むときに付けた名前は変更ができない)). あと,上の図では隠れて見えなくなっていますが,"Renderer name:"という項目があります. ここには本来レンダラーの名前を入れるわけですが, 入れなかった場合はCueMolが現在使われていない名前を勝手に判断して 適当な数字の名前を付けてしまいます. (先ほどファイルを読込んだときにはスルーしましたが, 何も入れなかったので数字の0という名前がついてしまってたわけです.) 何か分かりやすい名前を付けたい場合は, Renderer name:を入力してください.
dropdown listboxからballstickを選び,OKを押すと新たなレンダラーが作られ,lysozymeのレンダラーとして追加されます.
Workspaceパレットのほうも,追加が反映されています. 階層を展開して(田ボタンを押す)レンダラーを表示すると, 0(simple)以外に新しく"1"(ballstick)が追加されています.
"1"を選択して下方の削除ボタン(×)を押せば, このballstickモデルを削除することができます.
レンダラーのプロパティーを変更する¶
レンダラーには様々なプロパティー(設定値みたいなもの)があり, それを変更することで外見を変えることが出来ます.
Workspaceパレットで,レンダラー名(今回の場合はballstickレンダラーである"1")を選択して,下方のプロパティー変更ボタンを押してください.以下のようなダイアログが出てきます.(上方Tree view中の該当rendererのエントリーをダブルクリックでもOK)
上図がデフォルトの設定ですが, ラジオボタンを"Color by B-factor"(温度因子に従って着色) にして,
- Bond width (共有結合を表す棒の太さ;Å単位)を0.4に
- Sphere radius (原子を表す球の大きさ;Å単位)を0.4に
- Detail(描画の精度)を8に
- 下のほうのHighを30に
- 下のほうのLowを1に に変更してみてください.
なんかずんぐりしたスティックモデルになってしまいましたが, 温度因子にしたがって,高いほう(30Å^2)が赤に, 低いほう(1Å^2)が青になるよう表示されていることが分かると思います. さすがに分解能が高いだけあって温度因子も低いですね.
他のレンダラーにも各々のプロパティーがあります. ただ,一部GUIからの変更機能が実装されていないrendererもあります.